2、特質のあるお召列車と関係記録

E経費縮減と私鉄乗り入れお召列車

 昭和24年5月17日九州各県 ( 福岡・佐賀・長崎・熊本・鹿児島・宮崎・大分 ) へ行幸、6月12日還幸になるまで26日間にわたり地方事情を御視察になった。昭和時代の最長期間である。

 5月25日お召列車は、大村から島原鉄道の島原まで乗り入れを行った。この行幸には、宮内省から吉田総理とGHQの話し合いが終わるまで外部に発表しないよう申し入れがあった。GHQの方針があった模様である。

 

 昭和25年2月7日の閣議で地方行幸に関する件として「近く四国各県及び淡路島に行幸せられるが、地方巡幸の御趣旨並びに現下の時勢に顧み特に次ぎの諸点の実行につき適切なる措置をとるものとする。1.行幸はありのままの姿に接せられるのが本旨であるからお迎えする側は諸事簡素を第一とすること。2.行幸個所・道路・橋梁の修理等とくに行幸の為にする工事営繕はこれを行わないこと。3.道府県・市町村その他「団体等においては、行幸に関する経費は原則として計上させざること。」以上が了解事項になっている。

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