2、特質のあるお召列車と関係記録
G新橋・下関間直通運転したお召列車 熊本県下の陸軍特別大演習御臨場のため、明治35年11月7日、お召列車が下関まで直通運転した。 官営鉄道は東海道線を、山陽鉄道は山陽線を、また九州鉄道は九州内をそれぞれ企業の名誉をかけて運転計画をした。11月7日新橋発7時40分のお召列車に御乗車の明治天皇は、11日9時20分宇土に御到着になった。九州鉄道はこの時のため御料車の部品をドイツから購入して準備をしていたが、6両編成の中央に連結した御料車の動揺が激しく還幸のときは速度を落として計画した。 お召列車の時刻は、熊本8時発大里15時着 ( 九州鉄道 ) 、長府6時25分発舞子18時18分着 ( 山陽鉄道 ) 、神戸7時30分発静岡18時9分着 ( 官営鉄道 ) で、運転速度は山陽鉄道・官営鉄道・九州鉄道の順番になる。この時熊本駅の収入は、1日平均2,400円のものが12日は5,000円近い売上があり、乗降人員は10,208名に達した。大演習のため九州鉄道が輸送した軍人は9,469名、馬319頭である。
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