2、特質のあるお召列車と関係記録

C国旗を掲出しないでMPが乗車したお召列車

 東京付近を運転する非公式お召列車は国旗を掲出しなかったが、終戦後は一切掲出してはならない事になった。昭和21年6月制定の「お召列車運転及び警護心得」には、第3条に国旗掲出を定めているが指導面で掲出しない事にした。( 昭和22年10月2日鉄道総局長官書面 ) もっとも丸の内に星条旗がひるがえり、天皇陛下が連合軍最高司令官マッカ−サ−を御訪問になった時代である。( 昭和20年9月27日から27年4月26日まで14回御訪問になった)


  天皇陛下は、東北六県 ( 福島・宮城・岩手・青森・秋田・山形 ) を昭和22年8月5日から19日まで15日間御巡幸になった。東京7時30分発仙台17時10分着のお召列車には、MPが2名乗車し行く先々の地方で御先導に協力した。昭和26年9月8日講和条約に調印して、同年11月11日滋賀・奈良・三重の各県へ行幸になった時から、規程通り機関車の前頭に国旗の掲出がなされた。

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